2012年 《第22回》 新人賞:深見 まどか
深見 まどか
ふかみ まどか
/ ピアノ
プロフィール
1988年京都市生まれ。東京藝術大学音楽学部付属音楽高等学校、同大学音楽学部を経て渡仏。パリ国立高等音楽院にてミシェル・ベロフ氏のもとで学び、同音楽院修士課程ピアノ科を審査員満場一致の首席で卒業、併せて数々の賞を授与。2011年フランス国家演奏家取得。エコールノルマル音楽院コンサーティスト・ディプロマ取得。2010年ワルシャワ・ショパン国際ピアノコンクールディプロマ授与。ウィーン(Rosario Marciano)、ポルト等多数の国際コンクール受賞歴に加え、これまでに数々の著名な音楽祭に出演し、日本、ヨーロッパ各国、及びモロッコでソロリサイタルを行う。2012年青山音楽賞新人賞受賞。ソリストとして、モロッコフィル、ポルト国立管、芸大フィル、NHK交響楽団クインテットをはじめとする数々のオーケストラや室内楽団と共演。ジャン=フランソワ・エッセーの指揮でブルーノ・マントヴァーニの現代音楽作品を演奏。現在、パリ国立高等音楽院修士課程室内楽科にてイタマール・ゴラン氏のもとで研鑽を積む。
受賞者のひとこと
「フランス音楽の玉手箱」と題してバロックザールでリサイタルをさせて頂ける事が決まってからという日々は、大好きな愛する作曲家達の曲目とはいうものの新しく挑戦した曲ばかりだったので、この盛りだくさんのプログラムを一夜で演奏させていただけるという喜びと、一方では最後まで体力的に持つか、無事に終えられるかという不安とが常に交差する数ヶ月でした。迎えた当日の出来は、完成度を含めまだまだ課題を残す演奏でしたが、演奏し終え「無事だった!」と感じ、素晴らしいホールの響きとピアノ、スタッフの方々の暖かさを感じた瞬間、絵も言われぬ幸福な気持ちになった事は今でも忘れられない感動として私の心に残っています。特に、青山財団・ホールのスタッフの方々の俊敏で細やかで温かい心遣いに、リサイタル、授賞式当日を含め打合せ時など、何度も感動を覚えました。加えて感動冷めやらぬ翌月、思いもかけない青山音楽賞新人賞の発表においてまさかまさかの動転でした。授賞式まで慌ただしく時が過ぎましたが、授賞式当日は、この受賞の重みもしっかり受け止め、新たな目標に向かって心が躍動致しました。青山財団の方々、リサイタルに関わって下さった全ての方に感謝致します。
※プロフィールは受賞当時のものです