お知らせ

2019.01.30

2018年度 第28回青山音楽賞が決定いたしました。

2018年度第28回青山音楽賞受賞者は下記の通りです。

 


新人賞(2名)


松岡井菜(ヴァイオリン)24歳

受賞公演:2018年09月09日(日)「松岡井菜 ヴァイオリン・リサイタル~ウィーンの学舎より~」
5歳よりヴァイオリンを始める。「佐渡裕とスーパーキッズオーケストラ」に第1期生として入団。2011年度にはコンサートミストレスを務め、日本国内だけでなくフランス・パリのユネスコ本部など各地で演奏する。第64回全日本学生音楽コンクール大阪大会高校の部第1位、同全国大会第1位。第17回神戸新聞松方ホール音楽賞。第23回ABC新人コンサート最優秀音楽賞を受賞。『ABCフレッシュコンサート』に出演。NHK-FM『リサイタル・ノヴァ』に出演。第5回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール第2位、副賞としてM. Bergonzi 1764年製を2年間貸与される。小澤国際室内楽アカデミーin奥志賀に2014年度より参加。ソロだけでなく室内楽などにも積極的に取り組んでいる。これまでに、関西フィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、大阪交響楽団などと共演。相愛大学音楽学部特別演奏コースに特別奨学生として入学、小栗まち絵氏に師事。在学中に3度学長賞を受賞。2013年度から2016年度まで公益財団法人青山財団音楽奨学生。現在はウィーン国立音楽大学に在籍。同大学名誉教授であるM. Frischenschlager氏に師事。

小林壱成(ヴァイオリン)24歳

受賞公演:2018年12月14日(金)「小林壱成 ヴァイオリンリサイタル」
現在ドイツ・ベルリン芸術大学大学院に在学中。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞受賞。第84回日本音楽コンクールほか上位入賞多数。第19回松方ホール音楽賞、2015かさま音楽賞受賞。明治安田QOL文化財団、ローム・ミュージックファンデーション等奨学生。ザルツブルグ夏期国際音楽アカデミー、ミュンヘン国際音楽セミナーなどにて研鑽。NHK交響楽団第1コンサートマスター篠崎史紀に師事。ベルリンにてM. Contzen、A. Barachovskyの指導を受ける。ソリストとして東京交響楽団ほかと共演。2019にはセバスチャン・ヴァイグレ指揮、読売日本交響楽団と共演予定。これまでにNYCカーネギーホール、イタリア世界遺産テアトロオリンピコ・ヴィツェンツァ国際音楽祭、ヴェンゲーロフ・フェスティバルTokyo2013-16、王子ホールMAROワールド2016-19、東京・春・音楽祭2016-18、V・レーピン監督トランス=シベリア芸術祭2016/18、NHK−FM「リサイタル ノヴァ」NHK-BS「クラシック倶楽部」等出演多数。ヴェンゲーロフ、レーピンなど著名音楽家と共演を重ね、またゲストコンサートマスターとしてしばしば招聘されている。2017より銀座王子ホールのレジデント「ステラ・トリオ」としての活動を開始。


青山賞(2名)


ファルカシュ・ガーボル(ピアノ)36歳

受賞公演:2018年03月23日(金)「ファルカシュ・ガーボル ピアノ・リサイタル ハンガリー人ピアニスト~本物のリスト弾き~」
ファルカシュ・ガーボル(ハンガリー生)はリスト音楽院を卒業後、同音楽院博士号取得。コモ湖国際ピアノアカデミーにて、W.ナボレー氏の元で研鑽を積む。2015年ニューヨークコンサートアーティスト&アソシエイト主催コンクールにて最優秀賞を受賞し、カーネギーホールにてデビューリサイタルを行う。2009年ワイマール第6回国際リストピアノコンクールにて第1位および聴衆賞、ベストハイドンソナタ演奏者賞を受賞。2003年にハンガリー全国ラジオピアノコンクールにて第1位受賞、2000年ウィーンバルトーク・ベーラピアノコンクール受賞、その他数々の賞を受賞。2015年ハンガリーオーズド市名誉市民賞受賞、2012年ハンガリー最高芸術家賞であるフランツリスト賞を受賞。2009年グンデル芸術賞受賞、プリマジュニア賞受賞、2008年ベストヤングアーティスト受賞。デビューCD「An evening with Liszt」(ワーナークラシックスより発売)はフランツリスト国際協会よりグランプリ賞を受賞。ハンガリー、イタリア、スイス、ドイツ、北京、ソウル、東京の主要な会場で演奏。数々の著名な音楽祭にも招待され、世界的に有名な指揮者からも、又室内楽パートナーとしても絶大な信頼を得ている。スタインウェイアーティスト。長年リスト音楽院ピアノ科で教鞭をとり、現在は東京音楽大学教授。

サーシャ ボルダチョフ(ハープ)28歳

2018年11月25日(日)「サーシャ ボルダチョフ ハープリサイタル」
1990年1月 ロシアSt. Petersburgに生まれる。5才でハープと作曲を始める。9才でリトアニア国立管弦楽団と共演し、国際デビューする。 英国で、若い優れたタレントに授与される”British Brilliant Talent” 賞を、外国人として初めて授与される。また、オーストリアで「偉大な芸術的才能とヨーロッパの文化発展への貢献」に対し”Pro Europe”賞を授与される。15歳で単身チューリッヒ国立芸術大学に留学、ハープをカテリーヌ・ミシェル教授、作曲はマティアス・シュタイナウアー教授、指揮法をマルク・キッソッチ教授に師事し、最優秀で卒業。スイスのザハール・ブロン室内楽団のハーピストとして学生時代活躍。26才にして、世界の40か国よりソリスト並びに指導者としても招かれ、2018年は、20か国55都市に招聘され、132回のコンサートとマスターコースで学生の指導も行う。格調高いクラシックを基本に現代作品、ロック迄をこなす稀有な存在で、その超人的テクニックは「ハープとハープ音楽の限界をを広げた」と、世界のハープの指導者達から注目され、将来を嘱望されている。スイス、フランス、ロシアの奨学金を受け育まれた若手演奏家である2009年、サンクトぺテルブルク国際ハープコンクール優勝。2015年より、モスクワボリショイ劇場招聘ソロハーピスト。2016年、全米ハープ協会主催国際ハープコンクール招聘審査員。2018年、サッカーワールドカップ開会式音楽作曲、エレキハープソロ。米国Lyon & Healy 及びSalvi-Italy専属ハーピスト。

 


バロックザール賞(2組)


葵トリオ 小川響子(ヴァイオリン)/ 伊東 裕(チェロ)/ 秋元孝介(ピアノ)

2018年03月24日(土)「葵トリオ ~ピアノ三重奏の調べ~」
東京藝術大学、サントリーホール室内楽アカデミー第3期生として出会い、2016年に結成。「葵/AOI」は、3人の名字の頭文字をとり、花言葉の「大望、豊かな実り」に共感して名付けた。伊藤恵、中木健二、花田和加子、原田幸一郎、堀正文、松原勝也、山崎伸子に師事。18年第67回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ三重奏部門にて、日本人団体史上初の第1位を成し遂げた。葵トリオの演奏は審査員から「ソリストの集まりではなく、とても室内楽的で優れていた」との高い評価を得ており、トリオ・ヴァンダラーのピアニスト、ヴァンサン・コックからは、「葵トリオの演奏で素晴らしかったのは、彼らが本物のピアノ三重奏の音を出していたことです。 優れたピアノ三重奏を形成する2つの要素、『とても高い個々の技術を備えた3人の素晴らしい奏者』と『ピアノ三重奏としてのサウンドと精神』が完璧なバランスでした。とても高い様式的な知見を備えていて、明快で完璧なまでに理解しやすい音楽づくりに大変驚かされました。」とのコメントをいただいた。優勝を記念して、同年12月にはサントリーホールブルーローズにて凱旋公演を行い、好評を博した。2019年4月より拠点をドイツに移し、国内外の音楽祭に出演予定。
ホームページ : https://aoitrio.com/

弓 新(ヴァイオリン)/ ナタナエル・グーアン(ピアノ)

2018年12月15日(土)「弓新 ナタナエル・グーアン デュオ・リサイタル」

弓 新:2018年にロン=ティボー国際音楽コンクールで第5位に入賞し、大きな注目を集める。2015年、五嶋みどりの代役としてフィルハーモニア台湾とシベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏し台湾デビューを飾り、2018年にはミュンヘンでマルタ・アルゲリッチと初共演を果たした。2017年にはNHK Eテレ「ららら クラシック」へ登場し、高評を得る。2008~2011年度ロームミュージックファンデーション奨学生、江副記念財団第41回奨学生。2016年度、第26回青山音楽賞新人賞受賞。

ナタナエル・グーアン:パリ国立高等音楽院他で学び、2010年、ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝。現在、エリザベート王妃音楽学校のアーティスト・イン・レジデンスを務めている。2017年、ミラーレより「リスト:死のチャールダーシュ、他」をリリース。これまでに、ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナントやラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭に登場するほか日本でも、横浜市招待国際ピアノ演奏会 や ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018 に出演するなど、その人気が高まっている。フランス・バンクポピュレール財団およびメイヤー財団奨学生。