2022年《第32回》新人賞:山根 風仁
山根 風仁
やまね ふうと
/ ヒストリカル・チェロ
1996年高知県生まれ。若い世代で数少ないピリオド楽器奏者として、日本・欧州の双方で活躍の幅を広げる。そのレパートリーはバロックから近現代に及び、現在は特に19世紀ロマン派音楽の奏法研究に取り組む。 オーケストラ・リベラ・クラシカ、コントラポント等、日本を代表するヒストリカルアンサンブルのメンバーとして数々の公演、録音に参加。
2019年には自身の演奏団体『Lynx Consort』を立ち上げ、第一線で活躍する奏者とともに、室内楽からオーケストラに至るコンサートシリーズを展開している。2021年、ウィグモアホール(ロンドン)で開催されたCAVATINA室内楽コンクールにて優勝を飾り、スコットランド室内楽財団の2022年度注目アーティストに抜擢されるなど、室内楽奏者としての信頼も厚い。
NHK-FM『古楽の楽しみ』、テレビ朝日『題名のない音楽会』、英BBC『Classics Unwrapped』など、国内外のメディアに出演。
東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻を安宅賞、アカンサス音楽賞を得て卒業後、渡英。英国王立スコットランド音楽院修士課程HIPP(歴史的演奏習慣)科を修了。
現在、文化庁新進芸術家海外研修制度により、ベルギーのブリュッセル王立音楽院にて研鑽を積む。 これまでにチェロを上塚幸代、上塚憲一、河野文昭、鈴木秀美、David Watkin、Alain Gervreauの各氏に師事。
平成28、29年度(公財)青山音楽財団奨学生。
※プロフィールは受賞当時のものです