青山音楽賞歴代受賞者

2007年 《第17回》 音楽賞:平野 一郎

平野 一郎

ひらの いちろう

/ 作曲

プロフィール

1974年京都府宮津市出身。96年より各地の祭礼と音楽を巡る踏査を始動。97年京都市立芸術大学卒業。99年ブレーメン芸術大学に留学。00年京都芸大大学院修了。01年より作曲活動を本格開始し、日本の風土や伝承に根差した独自の作品を発表。近年は10年「八幡縁起」(Orch/八幡市)、「鱗宮交響曲」(Orch/芦屋交響楽団)、11年「いそぽのふゎぶらす」(語り&WWQ/ザ・フェニックスホール)、「精霊の海」(Vn&Pf/舘野泉・左手の文庫)、12年「微笑ノ樹」(Pf/同前)等、委嘱作品を多数手掛けている。

受賞者のひとこと

2007年8月26日の受賞公演〈作曲家 平野一郎の世界 ~神話・伝説・祭礼…音の原風景を巡る旅~〉は、1996年に始めた各地の祭礼とその音楽を巡る踏査の成果であり、2001年無伴奏ヴァイオリン曲「空野(クウヤ)」に始まる一連の室内楽作品の最初の集成でした。青山音楽賞の受賞は、それまでの活動に確かな意義と可能性を見いだし、以後の活動への希望と勇気を与えられると共に、新たな使命と覚悟を抱く大切な転機となりました。2011年開催の披露演奏会〈モノオペラ「邪宗門」 〜南蛮憧憬の彼岸へ〜〉と併せ、演奏家諸氏との強い絆によって実現したこれらの演奏会は、先先に於いても、初心を忘れぬ為の掛け替えない鑑であり続ける、と確信しています。

※プロフィールは受賞当時のものです